掛軸(近代絵画)の最近のブログ記事
森田恒友(もりた つねとも) 「村童秋日」
作家略歴:
洋画家。埼玉県生。東京美術学校洋画家卒業、研究科中退。石井柏亭、山本鼎らと「パンの会」を結成。大正3年から1年間渡欧。二科会会員。日本美術院同人。春陽会創立会員。帝国美術学校教授。
楠 瓊州(くすのき けいしゅう)「蓬莱山」
作家略歴:
日本画家。広島県生。名は善二郎。田中柏陰の門人。高等小学校を卒業後、服部五老の内弟子となって絵の修行に励むが、父の急逝により、尾道に戻り家業を継ぐ。その後再び京都に赴き南画家江上瓊山に師事。また、富岡鉄斎・浦上玉堂に私淑し、晩年は梅原龍三郎や中川一政らの影響も受けた。油彩や水彩、南画の融合を試み、詩書・篆刻・和歌も能くした。
渡邊 省亭(わたなべ せいてい)「月下秋草」
作家略歴:
(1851~1918) 日本画家。江戸神田生。名は、義復、良助。16歳の時に菊池容斎に師事。新しい試みにつとめる。 渡仏し、西洋美術に触れた後には、花鳥画を制作するようになる。セントルイス万国博覧会で金賞牌を受賞する等、その他多くの博覧会で賞を受ける。 斬新な感覚による華やかで美しい花鳥画は、海外でも評価が高い。
楠 瓊州(くすのき けいしゅう)「水墨瀑布図」
作家略歴:
名利から離れ、生涯ひとり静かに絵を描き続けた南画家・楠瓊州の名前を知る人は少ない。 鉄斎や玉堂に傾倒した瓊州は、生涯に多くの山水画を残した。そこには鬱蒼と茂る草木と岩山、その合間をすり抜けるように流れる渓流が多く描かれる。幾重にも引かれた線は奇妙な画面の歪曲を生みだし、それが瓊州ならではの画面を作る。しかしこの作品に描かれる滝の清々しさといったらない。 ひと息に滝壷へ落下してゆくこの水の潔さ。 瓊州の持つ純粋で爽やかな力強さがこれほど前面に出た作品も珍しい。 一つの迷いもないかのように、真っすぐに力強く引かれた線は見る者の気持ちをも引き締めてくれるようだ。 私は陽炎の立つような夏の日に、ちょっとこの作品をかけておきたい。 真夏の空から視線を作品へ移したその一瞬、滝坪で唸る水音が聞え、清らかな水の冷たさまで感じられそうだ。
北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん)「ざくろ絵」
作家略歴:
(1883~1959) 画家、書家、陶芸家、篆刻家、料理研究家。京都生。本名、房次郎。少年期から書の才能を認められ、書・篆刻・看板によって生計を立てていた。また美食家としても有名で、東京麹町に開いた星岡茶寮の顧問として料理や器の指導にあたり、自らも器を数多く焼いた。
土田 麦僊(つちだ ばくせん)「金魚図」
作家略歴:
(1887~1936) 日本画家。佐渡生。本名、金二。京都に出て竹内栖鳳に師事。中国や日本の絵画研究を深めながら、西洋画風を取り入れた日本画を文展に発表した。榊原紫峰・村上華岳らと国画創作協会を創立。
尾竹 竹坡(おだけ ちくは)「旭日:蒼海之図」
作家略歴:
(1878~1936) 日本画家。新潟県生。名は染吉。日本画家尾竹国観の兄、越堂の弟。小堀鞆音・川端玉章に師事。特に歴史画を能くした。尾竹一門で八華会を結成し、定期展を開催。
寺崎 廣業(てらさき こうぎょう)「月下秋草」
作家略歴:
日本画家。秋田県生。字は徳郷、別号に宗山・騰龍軒・天籟山人等。狩野派を小室秀俊に、四条派を平福穂庵に師事。のち南画家菅原白龍にも学び、諸派の画法を取り入れて、日本青年絵画協会・日本絵画協会等で活躍する。のち岡倉天心らと日本美術院を創立、また文展開設にあたって国画玉成会に参加、審査員として同席に出品を重ねる。東美校教授・日本美術協会会員・帝室技芸員。大正8年歿、54才。
中村 岳陵 画・尾上 柴舟 賛「竹雀図」
作家略歴:
中村岳陵 日本画家。静岡県生。名は恒吉。東美校卒。川辺御楯に師事する。古土佐の画風を究め、同時に近世西欧絵画の描法を取り入れて、卓抜した描線と清明な色彩を活かした作品を作り出す。福田平八郎、牧野虎雄らと六潮会を結成。芸術院会員。毎日芸術大賞・朝日文化賞受賞。文化功労者。文化勲章受章。昭和44年歿、78才。 尾上柴舟 歌人・文学者。岡山県生。旧姓は北郷、名は八郎。歌を大口鯛二に学ぶ。歌誌『水甕』を主宰する。自然主義歌論を唱導し、また典雅な和様の書を能くする。歌会始撰を務めた。昭和32年歿、81才。
橋本 関雪(はしもと かんせつ)「富貴華」
作家略歴:
日本画家。兵庫県生。明石藩儒橋本海関の長子。竹内栖鳳に師事。四条派に南画を加味した新南画を大成する。詩書歌にも秀でる。朝日賞受賞。帝展審査員・帝室技芸員・帝国美術院会員。フランス政府よりシュバリエ・ド・レジョン・ド・ヌール勲章を授与される。昭和20年歿、61才。
谷口 香嶠(たにぐち こうきょう)「鶏合図」
作家略歴:
日本画家。大坂生。名は嶠之助。幸野楳嶺に師事し、菊池芳文・竹内栖鳳・都路華香と共に楳嶺門の四天王と称される。有職故実に精通し歴史画を得意とする。京美工・京都絵専教授。大正4年歿、51才。
竹内栖鳳(たけうち せいほう)「紅梅」
作家略歴:
日本画家。京都生。名は恒吉、初号は棲鳳、別号に霞中庵。土田英林・幸野楳嶺の門に学ぶ。京都府画学校卒。横山大観・川合玉堂と並んで日本画壇の大御所的存在であり、多くの名品を残すとともに、京都画壇の総帥として多くの逸材を育成、日本画の近代化に大きく貢献した。京都絵専教授。文展審査員。文化勲章受章。昭和17年(1942)歿、79才。
金島 桂華(かなしま けいか)「清流」
作家略歴:
日本画家。広島県生。名は政太。竹内栖鳳の門。帝展・新文展・日展で活躍。京美工教授のかたわら、私塾衣笠会を主宰し、後進の指導に当たる。 四条派の写生に院体風を取り入れ、重厚な装飾性の強い花鳥画を得意とする。芸術院会員。昭和49年(1974)歿、82才。