加島美術 Mail News vol.52 2017/07

小学館和樂事業室×加島美術
七夕入札会カタログ無料プレゼント!

七夕入札会のご案内

小学館和樂事業室と加島美術の共催による日本美術を売りたい人と買いたい人とのマッチングサービス。美術品は買うことが出来ます!日本美術をもっと身近に!日本美術は本当に楽しい!ですが、残念ながらその楽しさは、一部の人しか味わうことが出来ていません。日本美術をもっと身近にするにはどうすればよいのでしょうか?そのひとつの答えとして私達が提案すること、それが「日本美術をくらしに取り入れる」ことです。七夕入札会ではそのお手伝いをいたします。

■入札会カタログ 無料配布!
入札会カタログでは、約250点の作品図版のほかに、人間国宝・志村ふくみの特設ページを始め、小学館『和樂』編集長・高木史郎氏による注目作品の紹介など日本美術の魅力を伝える特集記事を掲載しています。
サイズ:A4版 ページ数:116ページ
※数に限りがございますので先着とさせていただきます。
お問い合わせはこちらから。

■七夕入札会WEBサイト
http://www.kashima-arts.co.jp/events/nyusatsu/index.html

会場:加島美術
下見会:2017年7月20日(木)〜7月26日(水)
入札締切日:7月26日(水)
開札日:7月27日(木)

入札会事務局(加島美術内)
03-6265-1680
受付時間:月〜土10:00〜18:00(日祝休業)
nyusatsu@kashima-arts.co.jp

今月の逸品  九条 武子 「雨中待花、新樹、閑庭霜、朝時雨」

九条 武子 「雨中待花、新樹、閑庭霜、朝時雨」

四幅対 短冊台貼幅 紙本
151 × 27cm 全体を表示

【読み】
朝時雨 おち葉たくけむりもたたてむらしくれ ふるあささむきうふすなの森

閑庭霜 のこりなく菊ももみちもうつろひて しもおくにははとふひともなし

新樹 はなにえひおこたりし身をかへりみれは にはもわか葉におもかはりしぬ

雨中待花 はるさめのわひしきよはもわすれけり あくれははなのえみやそめむと

九条武子は西本願寺二十一世大谷光尊の子として生まれ、教育者、社会運動家として活躍するとともに、佐佐木信綱に師事した女流歌人でもあった。名門の子女ではあったが、夫との別居や、病に倒れるなど決して幸福とは言えない人生を送った。若き日の希望に満ちた季節から、時が進むにつれ輝きを失い、過去を振り返る姿を思い起こさせる歌は、季節の移ろいに感情を重ね合わせ、その情景は美しくも哀愁が漂う。四十二歳で早世した武子の儚い生涯を詠んだかのような作品である。

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橋本麻里の日本美術カフェ VOL.5(後編)
司馬江漢西と東のはざまで

たとえば学校などでこうした絵画技法の洗礼を受ける前の子供は、描きたい対象だけを抽出して描く。日本においても、おおむねこうした描き方が絵画のスタンダードとなってきた。俵屋宗達『風神雷神図屏風』であれ、尾形光琳『燕子花図屏風』であれ、もっとも重要なモチーフだけが画面の中心を占めてきた。だからこそ洋風画では、たとえば燕子花の池に生える他の水草や、昆虫、水生生物など、ある意味無粋な「人間が日常目にしている視覚」を、絵画という特権的な平面に描き込むことが、絵師にとってもそれを観る者にとっても、面白く、新しい試みに感じられたのだろう。ところが平賀源内は安永8年(1779)に52歳で、小田野直武はその翌年の安永9年(1780)に32歳、佐竹曙山はさらにその5年後の天明5年(1785)に38歳という若さで亡くなってしまう。彼らの画業を絶やすまいとするように登場するのが、司馬江漢(1747〜1818)だ。

江漢はまず狩野派の門下として出発、次いで鈴木春信門下で浮世絵制作に携わっていたが、やがて宋紫石の弟子となり、30代には南蘋派の画風を学んでいる。同じ頃に源内や直武らと出会い、彼らの没した後の天明3年(1783)、日本で初めての腐食銅版画による眼鏡絵を制作。さらに日本で絵画の伝統的な支持体となってきた絵絹に油彩で着色する技術にも通じ、絹本油彩の人物画や風景画も多数残した。また蘭学にも深く傾倒し、地球が球体であることがはっきりわかるような図様の銅版世界地図や、舶来の書物に掲載された図版を元に、太陽や月、地球などの天体から雪の結晶、昆虫まで、銅版画で制作した上に彩色を施した『日本創製銅版新鐫 天球全図』などを出版している。

その一方で江漢は、水墨画や淡彩画も非常に多く残している。特に晩年になると、筆数を省略した描き方の中にこそ、深い趣やものごとの本質を表現できるとする、中国の文人画的な価値観への傾きを見せていく。洋風画で目指してきた緻密で写実的な表現と、東洋の芸術観との間で葛藤した江漢の姿はまるで、攘夷と開国の間で揺れ動いた日本という国の姿を、そのまま写し取ったかのようだ。紫陽花の枝に止まって虫を狙う鳥を細密に描いた本作は、南蘋派風の写生体漢体画だが、全体を青から緑のグラデーションの中でまとめているため、華美さではなく水墨画的な澄明さを感じさせる。江漢の中の技術と思想の振幅の大きさを髣髴とさせる一枚だ。

※上記はカタログ美祭20号(2016年10月)に掲載されたコラムです。

橋本麻里

日本美術を主な領域とするライター、エディター。明治学院大学非常勤講師。2016 年春より公益財団法人永青文庫の副館長を務める。新聞、雑誌への寄稿のほか、NHK・E テレを中心に、美術番組でも解説を担当。著書に『SHUNGART』(小学館)、『京都で日本美術をみる[京都国立博物館]』(集英社クリエイティブ)ほか多数。

   
お知らせ

BSフジ「アートな夜!」 加島美術提供番組スタート!

2017年7月4日〜2018年6月下旬。毎週火曜日 23:55〜24:00 BSフジ「アートな夜!」 がスタートします!毎回、注目の作家をピックアップする予定です!初回は、<渡辺省亭>をご紹介!今春に、加島美術・東京国立博物館・迎賓館赤坂離宮他で同時開催した、「SEITEI -蘇る!孤高の神絵師- 渡辺省亭展」。メイン会場の加島美術では、約3週間の会期中に3千人近くの方にお越しいただくなど、いま再び注目が集まっています。次なるブームの予感!?知られざる天才絵師、省亭。ぜひご覧下さい。詳細はこちら

ポップステップ ポロックにアタック!藤松博展開催中!

ポップステップ ポロックにアタック!!
藤松博展
2017年6月24日(土)~7月8日(土)会期中無休
時間:10:00〜18:00
会場:同時開催 1、2階 加島美術・B1階 ギャラリー川船
観覧無料

特設サイトはこちら

若山牧水作品鑑定

加島美術は、「若山牧水作品鑑定」の窓口となっております。弊社営業日であればいつでもご依頼をお受けできます。詳細はこちらから。

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