加島美術 Mail News vol.54 2017/09

「陶芸家 伊藤正×南画家 楠瓊州」展 ・ 美祭-BISAI-カタログ無料配布 ほか

「陶芸家 伊藤正×南画家 楠瓊州」展

生まれ育った地の土で理想のかたちを追い続ける陶芸家・伊藤正(いとうただし)と、不遇の人生の中、ひたすらに描き続け色鮮やかな作品を残した南画家・楠瓊州(くすのきけいしゅう)。時代を異にする二人の作家の静かな情熱が融合した企画展をお届けします。
詳細情報は随時、加島美術WEBサイト、各SNSでお知らせいたします。
展示総数:約35点

「陶芸家 伊藤正×南画家 楠瓊州」展
2017年9月9日(土)~23日(土)*9月11日(月)のみ休廊
時間:10:00〜18:00
会場:加島美術
観覧無料

「陶芸家 伊藤正×南画家 楠瓊州」展
特設サイトはこちら

加島美術WEBサイト

今月の逸品  鏑木清方 「幽霊図」

鏑木清方 「幽霊図」

絹本 着色 全生庵蔵・三遊亭円朝コレクション幽霊画集所載
本紙95×34cm/全体173×41cm 全体を表示

関東大震災(1923年)で焼失したと思われていた鏑木清方(1878〜1972)の幽霊図が、このたび94年ぶりに発見されました。加島美術が入手するところとなったこの幽霊図は「茶を献ずるお菊さん」。盃台に蓋付き茶碗をのせて茶を献上する美しい女性が描かれています。北斎館館長の安村敏信氏が今年7月、同作品について確認し、調査。「美人画家の鏑木清方が、若く美しい女性に見せかけて描いた幽霊画。円山応挙の幽霊が美人であればある程、怖さが増すという幽霊画の王道に清方が挑戦した本図は傑作中の傑作」と述べています。
(写真・記事提供:2017年8月17日(木) 毎日新聞 夕刊)

お問合せはこちら

数寄者コラムVOL.6
〜あつめるということ〜vol.2

蒐集家の存在

出光美術館で「時代を映す仮名のかたち」という展覧会を見た。社会における和歌の役割を主題に、国宝手鑑「見努世友」や高野切といった名品中の名品から、近代の懐紙や短冊にいたるまで、多くの遺墨が出品されていた。

それらは、時代を超えて貫かれる日本文化の根幹を示しているようだった。時間をかけて練り上げられたであろうこの展覧会で、また新しいモノの見方を知ることができた。誰もが知る有名な作品がずらりと揃っているのも魅力的だが、こういった渋味のある展覧会の方がわたしとしては満足度が高い。仮名の展覧会の花といえば平安古筆であろうが、中世の歌会を彷彿とさせる懐紙や短冊の一群は、座の空気を纏ったまま今日に伝えられているように見えた。

そして、これらの大半が出光美術館の所蔵であることに、また感心しきりであった。『海賊とよばれた男』出光佐三のコレクションには、仙厓からはじまって田能村竹田、唐津焼、板谷波山、サム・フランシスなどいくつかの柱がある。書跡ももちろんそのひとつである。何人ものブレーンの助言があってのことだろうが、身銭を切って、このコレクションを築いた佐三の審美眼と信念には畏敬の念を覚える。

あの広々とした美術館の壁面を、いくつものテーマで回転させていくだけの美術品が、佐三の眼力によって集約されたのである。いつもは少し地味な存在として見てしまいがちな中世の短冊や懐紙も、このコレクションの中にあってこそ燻し銀の輝きを放っている。コレクションの総体の一角を形成することで、その遺墨の意味合いが個性となって際立つのだろう。あちらこちらの美術館で名跡を目にするとき、わたしの視線は、蒐集家の眼差しに強力に支持されている。

能書の個性と同様に、その作を受け取り、大切に維持し、伝えてきた人びとの鑑賞眼の積み重ねが、今日のわたしのモノの見方を規定しているのである。研究者の視点とはまた異なった、「思い」に裏打ちされた力強い視線が、コレクションを形成する一点一点のモノの中心を貫通している。

※上記はカタログ美祭21号(2017年4月)に掲載されたコラムです。

髙橋利郎

大東文化大学准教授。趣味は通勤。登ったことはないが富士山が好き。著書に『近代日本における書への眼差し』『江戸の書』など。

   
お知らせ

美術品展示販売会「美祭-BISAI-」 10月開催! 美術品販売カタログ『美祭22』無料配布受付中!

「美祭-BISAI-」開催に伴い、作品掲載点数400点超の販売カタログを発行致します。加島美術のこだわりが詰まった「美祭22」のカタログ。橋本麻里氏のコラム、日本美術を支える方々へのインタビューなど読み応えたっぷりの一冊です。

新規でお申し込みの方に、
美祭カタログ22号(2017年秋発行・美祭カタログ23号(2018年春発行)を無料で進呈!
これまでに美祭にて作品をご購入頂いた方には、お申込不要でカタログをお届け致します

*カタログをご希望の方は、お申込フォーム、電話、FAX、はがきのいずれかに「メールニュースを見て」とご記入の上、お名前、ご住所、お電話番号をお知らせください。
※数に限りがございますため、冊子がなくなり次第受付を終了させていただきます。どうぞご了承下さい。

【美術品展示販売会「美祭-BISAI-」 】
2017年10月21日(土)〜11月5日(日)会期中無休
*詳細は随時公開いたします。

BSフジ「アートな夜!」 加島美術提供番組放送中

毎週火曜日23:55〜24:00 BSフジ「アートな夜!」放送中です!毎回、今、再評価したい作家をピックアップ!

5日「幽霊画特集」
12日・19日「楠瓊州」
26日「松村呉春」

ぜひご覧下さいませ!番組WEBサイトはこちら
(番組内楽曲:BSフジ)

メディア掲載情報!

9/17発行 「JCB THE PREMIUM」 美祭-BISAI-の紹介を掲載 (発行:株式会社ジェイシービー)
9/22発行 「etRouge」 加島美術代表 加島林衞インタビュー掲載 etRougeWEBサイト (発行:日経BP)

継活 in 仙台

9月23日(日)・24日(月)10:00〜18:00「継活 in 仙台」美術品の無料査定・鑑定会をアーク仙台貸会議室ギャラリー勾当台ROOM4D(仙台市青葉区国分町3丁目6-11)で開催します。(予約優先) また、24日(日)13時〜無料継活特別セミナーも同時開催!セミナーは予約制ではございませんので当日会場へお越し下さい。詳細は加島美術までお問い合わせくださいませ。
加島美術査定・買取WEBサイト

加島美術のメールニュースに記載されている記事の無断転載・再配布を禁じます。
次回以降のメールニュース配信の停止はこちらよりお願いいたします。
このメールニュースは送信専用アドレスから送信されております。お問い合わせの際はこちらのアドレスよりお願いいたします。
株式会社加島美術の個人情報保護に関する方針

株式会社 加島美術

〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2
TEL:03-3276-0700 FAX:03-3276-0701
E-mail info@kashima-arts.co.jp

twitter facebook instagram

美術品の査定に関するご相談

東京都公安委員会許可 第2616号 美術品商
(C)Copyright Kashima-Arts Co., Ltd. All Rights Reserved.