2009年7月アーカイブ

推薦図書テレビ版

kashima-arts_weblog_SK
(2009年7月 6日 14:39) | | コメント(0) | トラックバック(0)

皆様こんにちは。

前回の石垣さんの鬼平話より続報です。


先週土曜日はお休みを頂いておりまして、家でぼんやりしていたところ

テレビで鬼平犯科帳の再放送がやっているではありませんか!

お使いへ出かけようとしておりましたが、これは見るしかないでしょ、ということで

一人カウチ&チップスです。


家に一人を良いことに、お頭(長谷川平蔵)が密偵の一人、おまさに掛けた言葉で

号泣しておりました。

おまさというのは、平蔵に仕える女密偵
(全て盗賊上がりで、一度はお縄に掛かったものの、平蔵に見込まれて、
火付盗賊改の密偵として盗賊の動きを探る、いわばスパイです)

物語のあらすじは...

おまさの顔なじみの女引きこみ
(盗賊が狙いをつけた大店などに、盗賊仲間の一人をそのお店の下女や下男として住みこませ、
盗み当日にその下男なり下女が中から鍵を開けて、盗賊仲間を引きこみ入れる役)

を発見し、近々そのお店が狙われるという情報を平蔵へ告げ、

おまさもその店に潜入し、いろいろ探り出す、という話でした。

ただ、そこに女引きこみと店の主人の色恋沙汰があり...

盗賊のなかでお勤め中の色恋沙汰はご法度でございます。

(お勤めと言っても盗みなのですが...)

いけないと思いつつも惹かれあう女引きこみ。


女引きこみというもの、昼間は普通にそのお店の下女として、落ち度がないように

一生懸命働き、夜はつなぎ(盗賊仲間からの連絡役)に情報をながし、

どんなときでも心休まることはなく、夜も眠れぬ日々を過ごすのであります。

そんな中、色恋沙汰などご法度とは知りつつも、

そんな自分に優しい眼差しを向けてくれて、気遣ってくれる男の人がいたにゃあ。

そりゃほだされますとも。人間だもの。


その二人の密会現場をおまさが盗み聞きし、

その女引きこみの心情というものを痛いほどよくわかるおまさだけに、

どうにかその二人を逃がしてやりたい気持ちになってしまうのです。

平蔵にはどうにか内緒で密偵だけを集め、こんこんと涙ながらに話すおまさ。

がしかし!

やはり長谷川様に命を預けている密偵ゆえ、長谷川様を背くわけにはいかんねぇ、

と密偵達事前に平蔵へ相談を持ち掛けておりました。

泣き崩れるおまさの前に平蔵登場です。

そこで一言


「おまさ、辛い思いをさせたなぁ、勘弁してくんねぇ、責めるならこの平蔵を責めろ」


号泣です。

その後も色々慮った平蔵の心意気といったら...!

涙が止まりません。


という訳で、私は通勤電車では鬼平は読むまい、と決めております。


さて今日も粹な江戸っ子が闊歩していたでありましょう、この界隈で元気に働きませう。

今日の推薦図書。

kashima-arts_weblog_SK
(2009年7月 3日 16:29) | | コメント(0) | トラックバック(0)

加島美術の女性スタッフには
時代劇好きが多いです。

 

かく言う私もそのうちの一人で、
子供のころは毎週楽しみに『暴れん坊将軍』を
見ていました。

 

最近は、原田さんから池波正太郎の『鬼平犯科帳』
をお借りして読んでいます。

テレビドラマでは少し見ていたのですが、
原作を読むのは初めてです。

 


短編が続いてゆく小説なので
通勤途中や昼休みのちょっとした時間にページを捲れて
いいですね。

でも要注意です!

思わず電車の中でホロリ、涙するかもしれません!

 


小説を読むまでは
江戸のちょい悪オヤジ(=鬼平)のチャンバラ活劇だと
信じていたわけです。

 

しかし蓋を開けると
鬼平を慕う部下たちや、鬼平に追われる無頼たちの様々な
人間模様が、本当に人間臭く描かれていました。
(チャンバラシーンも勿論あります。鬼平は、ちょい悪どころか
拷問のやり口にはヒヤリとさせられるオヤジでした。
でも部下思いの愛妻家というナイスオヤジ!)

 


惚れた女とお役目の間で葛藤する同心。
没落していく初恋の女。
仇討の旅に出たはずが、殺し屋になっていた侍。
若い手下たちに騙される盗人の親分。
...等など。


人が時間とともに変わっていくことや、
そうして汚れていっても一つだけ変わらない純粋な気持ちがあったり、
偉そうにしていても臆病だったり、
ちょっと滑稽で愛らしいオヤジたちがたくさん出てきます。


読んでいると、切なくなってちょっと涙が出るけれど
読んだ後には元気になれるという究極のオヤジ小説。

 


今は昔、東京は江戸と呼ばれていたけれど
そこで働いて生活する人たちの悲喜こもごもは
よく似ています。


東京の真ん中で働く身としては、鬼平見習って
今日も小粋にお勤めです。

Rock you!

kashima-arts_weblog_SK
(2009年7月 2日 11:01) | | コメント(0) | トラックバック(0)

皆さまおはようございます。

今日は雨!
そしてもう7月です。

一年は早いですね。年を重ねるごとに1年が早く感じます。


そんな時の流れに身を任せ、加島美術は10月の「美祭」に向けて制作作業が始まっております。

今回も会長の対談あり、日本美術に携わる方のインタビューあり、ロックな作品あり、と

皆様に楽しんで頂けるように、作品、内容共に充実させて行きたいと思っております。


ロックな作品(と私は勝手に呼んでいるのですが)を見れば見るほど

その絵の世界観に吸い込まれていて、気がつけば自分がその絵の一部、

またはその絵に描かれている人物や動物、

はたまた植物にいたるまでの息遣いや会話を盗み聞きするような感覚に囚われています。

絵を見ているだけで、笑いあり、涙あり、日々の生活で鈍くなりがちな五感を

あるべき方向へと導いている様な気がします。

人間が生まれて一番初めに道具を使ってする事が、絵を描くことだ、

だから人間は絵を描き続ける、と何かの本で読みました。なるほど。

無垢な気持ちを持ち続け、素直に描いた絵や書だからこそ、

ストレートにその魂が伝わってくるのかもしれませんね。

動画でもなく、また活字でもなく、何の説明もなくただ平面存在しているだけなのに、

探究心を駆り立てられ、感動を与えてくれる書画は本当に素晴らしい

人間の文化だと思いました。 


なんだか夏休みの課題感想レポートのようなブログになってしましました...。


何はともあれ、そんなロックな作品が沢山掲載された次回「美祭」も乞うご期待宜しくお願い申し上げ候。

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