絹本 着色 寺崎廣業箱書
87×30cm / 180×44cm
幕末から明治を生きた絵師・河鍋暁斎。
古今東西の画技を学び、仏画から戯画、風刺画まであらゆる画題を描き、生涯に数千点に及ぶ作品を残したといわれています。「鍾馗」も数多く描かれましたが、本作のように正面から鬼に刀を突き付ける構図は、実は珍しいものです。恐怖に慄く鬼の姿はやや滑稽で、暁斎らしいユーモアによって、本来は悪者であるはずの鬼が愛嬌をもって生き生き描かれています。
善と悪、美と醜、静と動、相反するもの同士が生み出す物語を描く面白さに没頭した絵師の高揚感が伝わってくるような逸品です。


















































































